基本僕はネットニュース派です。
夜勤帯の仕事柄もあわさって、ニュースなどをTVで見る習慣がめっきり減ってしまった。
最近のトレンドは吉本興業と警官おちょくりTik Tokかもしれませんね。
京アニは別の意味で炎上していて話題ですが・・・。
それはそれは”イヤ”ってくらいネットニュースにあふれてる。
特に吉本関連。
それだけ世間からも注目されているネタなのでしょう。
なんでも燃やしてしまう世の中に絶望した!!

炎上は今に始まったことじゃありません。
ネットの普及と一緒に炎上の火力も上がっていきました。
気軽に見知らぬ人とコミュニケーションが取れる時代。
ネットなんて無かった時代、せいぜい井戸端会議でくすぶっているだけだった火種。
そんな火種が寄り集まるようになって、燃え始める。
ある種の指向性を持って燃えているならまだ理解も出来る部分はあります。
しかし、最近の日本は本当にどうでもいいことで炎上します。
特別その事柄に関心があるわけじゃないけど、燃やさずにはいられない。そんな人がごまんといる。
とある芸能人は新幹線の窓から撮った写真で、写り込んだメガネがレンズ部を下にして置いていたと炎上したり。
料理の写真をUPしたら、(野菜の)色が少ないと炎上したり。
逆に、炎上させるためにセクハラ騒動を起こして事件にしてみたり。
まぁ、今の時代の方々は燃やさないと気が済まないらしい。
メガネのレンズも、野菜の色も、知らない誰かのセクハラ問題も、どうしてそこまで燃やす必要があるのか。
今回の吉本興行の宮迫や亮や、その他の芸人がフルボッコにあってて、吉本社長が会見開いたら、今度は社長陣をフルボッコにして。
毎日どこかで燃える材料を探している。
日本には”放火魔”がたくさんいる。
燃える火をみてメシウマな奴らだ。
薪をくべる側も、火をつける側もみんな一緒。炎大好き。
正直僕には到底理解できないし、きっとそういう人たちとはオトモダチになれない。
燃えようが燃えまいが正直興味がないのだ。
辞めることが責任の取り方なのか?
吉本騒動にもどるけど、社長たちは減給するけど辞めないって言ったことに対しても燃えてるみたいですね。
問題や不祥事を起こした会社の社長が辞任したり、政治家が辞任したりというニュースをよく見かける気がする。
「責任を取って辞めろ」
これが世論の意見。
辞めない発言をすれば十中八九、炎上する。
問題を起こしておきながら(見逃しておきながら)辞めずに甘い汁を吸い続けるつもりか!
これが大方の真理なのではないか。
責任の取り方には様々あると思うけど、職を辞することが責任の取り方だとは到底思えない自分がいる。
責任を取るとは、ある意味では「リカバリーをする」ということなんじゃないでしょうか。
起こった問題を解決して、失った信頼を回復するように努める。
これが正しい意味での責任の取り方だと思うわけです。
問題解決は後任に任せ、誰かが罪をかぶり辞任する。
そうすればすべて元通り?
いやいや、そんなことはないだろう。
確かにトップが変われば運営方針や運用も変わるかもしれない。
一度表面化した問題に対しては慎重な対応をするだろうから、改善される部分も多いはず。
よく言われる比喩で「自分の尻は自分で拭け」というのがありますね。
あなたも一度くらいは耳にしたことがあるんじゃないでしょうか。
これは、自分がしでかした失敗は自分でリカバリーせよ、という意味がある。
「責任とって辞めます」だと、尻を拭くのは後任人事と残された社員だ。
辞めた側も当然痛手だろうけど、辞めてしまえばそれまで。
ひっそりと息を殺して火が収まるのを待っていればいい。
幸いなことに、燃えやすい日本人は忘れやすい。
新しい火事場を探すので必死だから、過ぎた火は記憶にも残らない。
権力者というのは、一線を退いたところで権力者であることに変わりはないんです。
残念だけど。
まとめてみる
ここまで言っておいてなんだけど、こういう批判的なことを書いてるのも結局同類なのかな。
興味ないとかいいつつも「また炎上してる」と、目や耳を向けるあたり興味深々なのかもしれないね。
炎上を見て、さらに燃やす人も
燃えてるのを白けた目で見てる人も
炎上がただの日常になってることの異常さにそろそろ気が付かないといけない。
戦後より日本人はNOと言えないなんてバカにされてきた。
今は炎上が怖くてNOと言えない社会になってきている。
自分が正しいと思っていても、自分が素晴らしいと思っていても、炎上させてる人たちにNOと歯向かうことができずに巻き込まれていく。
強い主張も、強い個性も炎上の標的だから目立たず騒がず言われるがままするしかない。
学級崩壊していようとも、生徒を怒れなくなった教師のように。
コミュニケーションツールの発達と一緒に、周りとのコミュニケーションが上手に取れなくなった日本はこれからどこに向かうのだろうか。